上品に嗜む・・・大人の浣腸掲示板 327886

浣腸への思いや体験談、小説、創作、妄想、願望、随筆・・・。何でもお話下さいね。

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創作小説です

1:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:28:56

※※このトピックとこのスレッドの2021/11/06 (Sat) 02:03:34までの投稿は、以前「お浣腸体験談」に投稿されたものを投稿者であるさやか様のご要望により管理人が代理で再投稿したものです※※


こんばんは。以前投稿した「2 重度の便秘で受診して当然浣腸の宣告をされ、必死に抵抗しても逃れられない大容量の浣腸(小中学生なのに150cc)を受けてしまう場面。」について自分なりに創作してみました。体調も落ち着いてきたのですが中々実体験というわけにはいかず、少しづつ書き進めてきたものがまとまりそうですのでよろしければお付き合いください。
2:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:33:00

(う~ん…気持ち悪い…それに、最近トイレに行っても出ないなぁ…)
6年生になったさやかは、少し膨らんだ下腹部をさすりながら思った。気持ち悪い原因は分かっていたけれども、恥ずかしさと過去にされた辛く恥ずかしい経験から、それを口に出すことは避けたかった。
夕食のとき、さやかが大好きなハンバーグが食卓に上ったのに半分近く残したのを見て母が心配そうに見てきた。

「さやか、ハンバーグ残すなんてどうしたの?どこか具合でも悪いの?それとも何か嫌な事でもあったの?」
「ううん、大丈夫。ちょっと疲れたみたい…」
「それならいいけれども、今日は早く寝るのよ。」

母に言われるように9時過ぎに布団に入ったものの下腹部の張りと時折出てくる刺すような痛みのせいか、中々寝付けない…浅い眠りを繰り返したせいか、翌日に起きても気分は優れなかった。そして、母はそれを見逃さなかった。

「さやか、やっぱり顔色悪いわよ。今朝はトイレに行ったの?」
「うん…」
「今朝は食べられそう?辛いなら学校、休もうか?」
「大丈夫。行ける。」
「そう…ならいいけど、本当に大丈夫?」
「大丈夫だって!」

少しばかりのご飯と牛乳を飲んで学校に向かう。牛乳を飲めば治るかも…お腹の調子が悪くなるかも…淡い期待を抱いていたけれどもお腹の痛みは治まらず、息苦しさが増していった。
学校に着いても普段の元気な姿はなかった。午前中は机に伏すように静かにしていたさやかだったが、給食の準備中に急にすごい腹痛に襲われた。立てない。心配そうにクラスメイトが見守る中、担任の先生から保健室に連れられて行った。

保健室に行けば、先生から何で具合が悪いのか聞かれるし、絶対にばれちゃう…早めに母に言っていれば怒られるだけで済んだはずなのに…
3:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:33:52

(コンコン)
「すみません…」
「あら、6年生のさやかさんじゃない。お昼にどうしたの?」
「先生、すみません。うちのクラスのさやかちゃんなんですけど、給食の準備中に急にお腹が痛いと言い出しまして、給食も食べられなさそうなのでこちらに来たんですけど…」
「あら…それは大変ね。さやかさん、お腹のどの辺りが痛むの?」
(…この辺りです)

さやかが無言で下腹部とお腹の左側をさする様子を見て、保健の先生はある一つの病気が思い浮かんだ。
「さやかさん、ちょっと苦しいかもしれないけれどもベッドの上に横になってもらえる?」
「これでいいですか…?」
「ちょっとお腹触るわね。痛かったら我慢しないで言ってね。」

保健の先生の両手がさやかのお腹に触れ、広く、ゆっくりとお腹をさすってくる。変な感じもしたが、お腹の右上部分を触られてもくすぐったかっただけの感触が、下腹部に来た瞬間、重苦しい痛みが走った。

「いたい!いたいです!」
「ごめんね。もうしないから大丈夫よ。」
「先生、大丈夫そうですか?」
「ええ、大丈夫ですから先生は教室に戻っていただいて結構ですよ。午後の授業は休ませた方が良いかと思いますので、お母さんに連絡をお願いいたします。」
「分かりました。さやかちゃん、今日は早退して具合悪いの治そうね。お母さんはすぐに来れそうかな?」
「…たぶん…今日は家にいる日なので…」
「それじゃあ先生からお母さんに連絡しておくわね。」

担任の先生が教室に戻ると、保健の先生がゆっくりと口を開いた。
「さやかさん、最近、おトイレには行ってる?」

やっぱり聞かれた。絶対にばれる。そう思っていて言い出せなかった私を苦しめている原因…便秘、べんぴ…恥ずかしい…

「今朝も行ったんですけど…」
「最後におトイレに行ったのはいつ?」
「たぶん木曜日です。」
「木曜日って…昨日?今日は金曜日だけれども…」
「ごめんなさい…先週の木曜日です。」
「そんなに?家でお母さんには言ってないの?」
「すぐに出ると思ってたし、それにお母さんに言うと怒られてトイレに連れていかれるから…」
「トイレに連れていかれるって…」
「あの…お尻を出して…お尻からお薬を…」
「さやかさん、それはお腹が痛いのを治すためのお薬なんだけれども、何か分かる?」
「…はい……かん…かん…ちょう、です…」
「そうだよね…」

そんな話をしていると担任の先生が再び保健室にやってきた。先生の隣にはお母さんが立って心配そうに私を見つめていた。
4:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:34:41

お母さんは保健室に入ってくるとすぐに私に駆け寄ってきました。
「さやか、お腹の具合悪いんだって?大丈夫?」
「お母さん、私が見た感じですけれども大丈夫でそうです。今日は大事を取って早退した方がよいと思いますので、教室に戻って荷物を持ってきてもらいましょう。」
「大丈夫?一人で行ける?」
「…うん、大丈夫」
「荷物をまとめたら保健室に来るのよ。待ってるから。」

さやかが保健室を出て,さやかの母と保健の先生だけが残された。さやかの母も薄々感づいていたが、心配そうにする母のそばで保健の先生が淡々と説明を始めた。

「お母さん、さやかさんですけれども、お腹の痛みがひどいみたいで、どうやらお通じがしばらくないみたいなんですよ。」
「お腹の痛みの原因は便秘ですか?正直ほっとしました。何か重たい病気だったらと…」
「念のために病院で診てもらった方がよいかと思いますが、かかりつけの先生は今日は開いていますか?」
「はい。かかりつけの先生は金曜日の午後でしたらやってますので。それで先生、どのくらい出ていないって言ってたんですか?」
「さっきの話だと先週の木曜日くらいからお通じがないみたいなんですよ。ですので今日で9日くらいになるのでかなり苦しいと思います。」
「そんなに?すみませんご迷惑をおかけして…」
「いいえ、お気になさらないでください。ただ9日も出ていないとなるとすぐに出してあげた方がいいですね。飲み薬だと効いてくるのは早くても今日の夜になるでしょうから…」
「すぐに浣腸した方がいいでしょうか?」
「そうですね…辛いと思いますけど放っておいたらどんどん苦しくなっていくので早めにラクにしてあげてください…」

これからの治療が決まったところで、さやかが保健室にやってきた。

「お待たせ」
「さやか、一旦家に帰りましょう。」

お母さんの言葉がきつい…保健の先生からの説明で全部ばれちゃった…家に着いたらすぐに「あれ」をされるんだ…そんな不安の中、母に連れられて自宅に着くと、母から淡々と告げられた。

「手を洗ってうがいをしたらトイレに来なさい。」

これまでにも何度もされてきた、辛く、苦しく、恥ずかしい処置だ。そう、これから浣腸されるんだ…もう何を言ってもだめ、観念してトイレの前で待っているとお母さんが新聞紙をもってやってきた。
5:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:35:32

「さやか、お腹痛いの治すからお尻を出して新聞紙の上に寝なさい」
(はい…)

心の中でそう言いながら、スカートとパンツを脱いで横に置いて、ゆっくりと仰向けに新聞紙の上に横になる。下半身は全てさらけ出されていて、恥ずかしい…そんな感情も束の間、母からあの言葉が告げられた。

「今から浣腸かけるからじっとしてるのよ…」

お母さんの方を見ると、包装から破かれたばかりのいちじく浣腸が握られている。スポッという音と同時にキャップが取り外され、オロナイン軟膏を取り出すと細い管にすっと塗っている。これから何が行われるのかは誰の目にも明らかだった。
便秘を治すために、うんちを強制的に出すためのお薬がお尻の穴から入ってくる…覚悟しなきゃ…そう思う間もなくお母さんの手がお尻に伸びてきたのが分かった。

「ひざをかかえこみなさい」

そう言われて膝をかかえこむと、あらわにお尻の穴が開かれて、待ち受けていたかのように細い管が私のお尻にスポッと入ってきた。

(気持ち悪い…)

そう思った瞬間だった。冷たいひんやりとした液体がチュッとお尻の中に広がり、ジューっという音がして細い管がお尻から抜かれた。

「後は抑えているから3分経ったらトイレに入りなさい。絶対に我慢するのよ。」
「はい…」

3分なんてすぐ…と思っても、これまでに何度かお母さんからの浣腸をされたことがあるさやかには、3分という普段であればあっという間に過ぎてしまう時間も、今は永遠とも思える長さであることを知っていた。
直腸に注がれたグリセリン浣腸液は、すぐにその効果を発揮し出した。しかし、すぐに効果が出てくるということは薬効が十分に発揮されないことを意味していた。さやかには分かるはずもなく、そのためにこれからもっと苦しい治療を受けなければならないのだが、急に襲い掛かってきた腹痛は、小学生には我慢しがたいものだった。

「お母さん…お腹痛いよ…まだだめ?」
「まだ1分よ。もっと我慢しなさい。」
「でも…もう出そう…出したいよ…」
「もう少し我慢したらお腹痛いの治るから、ね!」

グルっという音がした瞬間、さやかの下腹部に猛烈な痛みと便意が走った。

「お腹痛い!痛い!お願いだから!」
「あと少しよ。押さえているから大丈夫だから。」
「だって!ぇぇ…」

さやかが半泣きになったころ、ちょうど3分が経過した。

「よく我慢したわね。ゆっくり立ちなさい…」
「うん…痛いよ…」
「もう少しよ…はい、それじゃあドアを閉めるから出たら来るのよ。」

お母さんも出ると思っていた。浣腸で便秘が治らないなんてあるはずがない。ただ、それは通常の便秘の場合であれば。

(痛い痛い…もう出したい!)
「ブシュッ!ジュジュジュ…」
浣腸液が出てきて、うんちが出てくる、そう思っていたのに肝心のうんちは全然出てきてくれない…お腹の痛みは強いのに、いくら息んでも出てくる気配がない。9日間もの便秘により、出口のうんちが固く大きくなって栓のようになってしまっていたからだが、6年生のさやかには分かるはずもない。10分ほどたってお腹の痛みが治まったにもかかわらず、うんちは全く出なかった。

「さやか、すっきりしたでしょう。今日はゆっくり休みなさい。」
「お母さん…あのね…なかったの…」
「え?どうしたの?」
「うんちがね、出なかったの…」
「浣腸したのに出なかったの?お腹の具合はどう?」
「まだ苦しいし痛いよ…ごめんなさい…」

時計を見ると2時前だった。病院はまだ開いている。母はさやかにさっと告げた。

「病院で治してもらいましょう」

便秘で病院に行く、恥ずかしい…初めての経験にさやかは戸惑ったが、お母さんに逆らうことはできないし、何よりお腹の苦しさから早く解消されたい。病院に行けばきっとよく効くお薬を出してもらえるはず…そう思ったさやかだが、病院で待っている処置は一つしかなかった。
6:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:36:20

お母さんに乗せられて病院に着くと、風邪で病院に来た時と同じように待合室のベンチに腰掛けるように言われた。お母さんは受付で何か話しているけれども、聞こえてこない。

「こんにちは。今日はどうされましたか?」
「お腹が痛いと言っていまして、1週間以上お通じがないみたいなんです。」
「1週間も!?それは苦しいでしょう。自宅では何かお薬は使ってみましたか?」
「家で浣腸かけてみたんですけど、それでも出ませんで…」
「自宅で浣腸しても出ないんですね。分かりました。あと20分くらいで診察になると思いますけど、苦しそうならベッドを用意しますのでおっしゃってください。」
「ありがとうございます。」

お母さんが私の方に戻ってきた。
「さやか。呼ばれるまで休んでなさい。」
「私、治るかな…」
「病院に来たんだから大丈夫よ。もしトイレに行きたくなったら行ってきなさいね。」
「うん…もう一度行ってみる…」
「呼ばれたら行くわよ。」

(う~ん、お腹は苦しいし出したい感じはするんだけれども…)
そう思いながら和式の便器にまたがってみても、苦しそうな息遣いが小さくこだまするだけで肝心の便が出る気配はなかった。何度か頑張ってみて出そうにないので待合室に戻ると、ちょうど呼ばれた。

「さやかちゃーん、診察室にどうぞ。」

「こんにちは。今日はお腹の具合が良くないみたいね。大分うんちが出ていなくてトイレに行ってみたみたいだけど、どうだった?」
「お腹は痛いし出したい感じはするけど出ませんでした。」
「お母さん、自宅ではお薬を使ってみたんですね?」
「はい。いちじく浣腸をかけたんですけど出なかったみたいでこちらに。」
「わかりました。さやかちゃん、ちょっとお腹の様子みるからベッドに横になってね…そうそう、この辺りは痛いかな?」
「…!い、痛いです!」

先生が下腹部を押すと刺すような痛みが走った。小学6年生が9日間もの便秘で苦しいでいるのだから無理はない。ぽっこりしていて、触っただけでも体内の硬さが伝わってきた。この状況では治療するための方法は一つしかない。

「さやかちゃん、今からお腹痛いの治すからトイレの隣の部屋で待っててね。鈴木さん案内してあげて。」
「わかりました。じゃあさやかちゃん行こうね。」
「はい…」
「お母さんはこのまま残って下さい。」
「わかりました。さやか。言うこと聞くのよ。」

お母さんと先生の話は分からない。これからまた浣腸されるのか、そんな不安と共に看護師さんと一緒に案内された部屋に行く。風邪のときには行ったことがない初めての部屋に不安と緊張が走る。
「あの…これから何するんですか?」
「これからさやかちゃんのお腹の苦しいのをお薬でラクにしてあげるの。頑張ろうね。」

頑張ろう、その言葉でこれから何が行われるのかを察知したさやかは、絞り出すようにあの言葉を口にした。
「あの…これから…かん…かんちょうするんですか?」
「苦しいよね。でもこのままにしておいてもうんちは出ないから、少しだけ頑張ろうね。」

同じころ、先生とお母さんが会話をしていた。
「お母さん、さやかちゃんですけれども便秘ですね。それにかなり苦しそうですので、うちでもう一度浣腸して出してあげましょう。」
「すみません。便秘で病院にお世話になるのは初めてですので申し訳ありません…」
「謝らなくて大丈夫ですよ。お子さんだと便秘することも珍しくありませんから。ただ1週間以上も便秘ですとかなり詰まっていると思いますので少しお薬を多めに使います。病院での浣腸は初めてですよね?」
「はい…多めっていうとどのくらいですか?」
「市販のものの5個分のものを入れます。中身は市販のものと同じですし出てしまうので大丈夫です。ただ、かなり辛いと思いますのでご自宅では頑張ったと褒めてあげてくださいね。」
「分かりました。先生、よろしくお願いします。」
7:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:37:03

さやかが処置室で一人で待っているころ、先生と母との間では150ccもの浣腸処置が行われることが決まっていた。大人の便秘にも絶対に効く容量だし我慢できない者も少なくない。その瞬間が少しずつ近づいてきた。
「さやかちゃん、お待たせ。それじゃあ今からお薬を使うから下は全部脱いでね。」
「あの…パンツも脱ぐんですか?」
「お薬で汚れちゃうといけないからこのカゴに入れてね。」

下着を脱いで仰向けに横になると、左を下にして横になるように言われた。自宅でお母さんにされる浣腸とは違う姿勢に戸惑い、これから行われることを見なくてよいのだと思うとともに、自分の見えないところで何が行われるのかという不安が襲ってきた。

「それじゃあ痛くないようにお薬塗るね。」
ひやっとした感触がお尻の穴に触れる。自分で触ることのない感触に驚きながらも少しずつ浣腸の準備が進められていくのが分かる。

「それじゃあこれからお薬を入れる準備をするね。さやかちゃん、おうちでの浣腸と同じだから大丈夫だよ。」
そう言われると看護師さんの手がお尻に触れて、むにっとお尻の穴が開かれた。普段は出すことしかしない穴が露になり、何者かが入ってくるのを無防備に待っている。
「いやっ!やだっ!」
「ごめんね。でもお腹痛いの治らないよ?いいの?」
「お腹痛いのはいやです…」
「そうだよね。すぐに終わるから頑張ろうね。」
(こくり…)

さやかが頷いたのを確認すると、お尻の穴に管が近づいてくるのが空気で分かり、そう思った瞬間に管がお尻の穴に少しずつ入ってきた。普段ならすぐに終わるこの時間がすぐに終わらない。
「いや…気持ち悪い…」
「お薬がよく効くようにもう少し奥まで入れるからじっとしていてね…」
「いや!やだ!抜いてよぉ…」

まだ浣腸が始まってもいないのに母にされる浣腸とは全然違う。さやかがいやだというのを聞いていた鈴木は厳しく言った。

「さやかちゃん、そんなに嫌ならお母さんに来てもらう?」
「そんなの絶対やだ!恥ずかしいからやめて!」
「そうでしょう。それなら浣腸が終わるまではじっと我慢しようね。」
「うう…」

半泣きになっていたさやかに、必要な深さまで浣腸器の管が沈められた。あとは薬液が並々と入ったボトル部分を押しつぶせば治療が始まる。

「それじゃあいいって言うまでお口で息してね…」
8:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:37:45

「あの…どうしても、するんですか…?トイレに行ったら出そうなんですけど…」
「さっきもおトイレで頑張ってもダメだったよね。それにおトイレで頑張っても苦しいだけだから、お薬でスッキリ出しちゃおうね。頑張ろうね。」

何を言っても看護師さんは聞いてくれそうにない。

「それじゃあいいって言うまでお口で息してね…」

再び口で息をするように言われ、観念して体をじっと固めて口を開ける。呼吸の音が処置室に聞こえてしばらくして薬液の入ったボトルが静かに少しずつ小さくなっていった。

(はー…すぅー…はぁー…すぅー)

「それじゃあお薬入るからね。良いって言うまでじっとしててね…」

少し生暖かい液体がお尻の穴からじんわりと広がってくるのが分かる。お母さんにされる浣腸とは違って、ぴゅーっと勢いよく入ってこないし、いつもよりもお腹の奥の方に暖かさが広がってくる…
お母さんにされる浣腸はすぐに終わるのに、今日の浣腸はすぐに終わらないし、お薬もずっと入り続けてくる…そんなことを思っていると、急にお腹の奥から変な感じと出したい感じが襲ってきた。

「もう出そうです。まだですか…?」
「もうちょっとお薬入れるからね。もうちょっと頑張ろうね。」

さやかはもうちょっとなんだ、と思ったが、実際には半分も入っていない。浣腸器のボトルの部分はまだ一目見て分かるほど大きく、薬液も100ccは残っている。それでもあとちょっとと言ったのは、少しでも不安を和らげようとしてのことだった。もちろん、浣腸液の注入が終わることはなく、ゆっくりと、確実に腸内にうんちを無理矢理出すための液体が注がれていく…浣腸が始まって30秒ほどしたころだろうか、浣腸液はその効果を容赦なく発揮し出した。

「ぎゅる…」
(い、痛い!なにこれ?いつもお母さんにされているときみたいなのに、まだ終わらないの?)
「あの…お腹痛いです…」
「痛いよね。お薬が効いている証拠だから頑張ろうね。」

言葉は優しくても薬液の効果は強烈で、鈴木さんも分かっている。分かっているのに浣腸患者、それも小学6年生に励ましの言葉をかけながら、まだ半分はあろうかという浣腸液を注入しなければならない…目の前でじっと浣腸を受け容れているさやかがどのような状況かは鈴木さんも分かっていた。

(ごめんね…グリ浣150だなんて大人でも苦しいし、私も一度されたことがあるけれども1分くらいでトイレに駆け込んじゃったから…もうすぐ1分だし奨学生だもんね…でもお薬全部入れたら絶対治るから頑張ってね…)

内心では優しい言葉をかけていても、浣腸患者が我慢せずトイレに行ってしまうと薬液だけが出てしまい十分に効果が出ないことがある。そうなると、苦しい思いをするのはこの子…そう思っていると、急に処置室に大声が響いた。

「ねえ、まだ?まだなの?」
「ウンチ出そう!お願い!」

既に100ccは浣腸液が注入されている。無理もない。大人でも十分に効く量だし9日間もの重症の便秘なのだからその苦しさは想像できない。それでもボトルを押しつぶす手を離すことは治療という目的からは許されない。

「もう無理無理無理…!」
「いやぁ……」
「で、出るっ!ウンチ出そうです!漏れちゃう!」

小学生が排便を懇願する言葉が処置室に響く。

「もうすぐ終わりだからね、頑張ろうね!」
「さっきももうすぐって…うわぁぁぁぁぁぁん…」

浣腸液が凄まじい腹痛を引き起こしたのに耐えられず、さやかは泣き出してしまった。

「ごめんね、苦しいよね…もうちょっとだからね…」
(ブシュツ…!)

浣腸器のボトル部分が完全に押しつぶされた音がして、辛く苦しい治療の半分が終わった。

「よく頑張ったね。苦しいけどもうちょっとじっとしててね…」
(するする…)

さやかの体内に埋められていた細い管がゆっくりと引き抜かれると同時に、お尻にトイレットペーパーがあてがわれた。

「お薬が効いてくるまでもうちょっと我慢しようね。しばらくお尻押さえておいてあげるから…」

150ccの浣腸液が入りきるまでにも相当の時間がかかっているのだから、更に我慢をさせる必要は、今ならない。しかしこれは小学生への浣腸…昔は浣腸の我慢は薬液が入りきってから、という状況だったので、これから我慢の時間が始まるのだった。
9:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:38:29

「あの…まだだめですか…?」
「今すぐトイレに行っちゃうとお薬だけが出ちゃって治らないからね。あと3分このまま我慢しようね。」
「だって…もう出そうです!トイレ行きたい!」
「ウンチ出なかったらもう一度浣腸だよ。いやでしょ?」
「もう一度なんて絶対イヤ!でももう…」
「こうやって押さえているから大丈夫よ。あと少し頑張ろうね…」
「あと少しあと少しって…さっきも言ったじゃん…!ううぅ…」

(ごめんね、泣きたいくらい苦しいよね…)

「鈴木さん、大丈夫?」
「ええ、大丈夫。」
「大声が聞こえてきたけれども、患者さんにグリ浣かけたの?」
「ええ。1週間以上お通じがないみたいで…」

何やら鈴木さんは別の看護師さんと話をしている様子だが、さやかの肛門はしっかりと押さえつけられていて、出そうと思っても強い力に押し返されて出せない。お腹の中でグリセリンがその効果を発揮して間もなく1分が経とうとしていた。

「1週間お通じがなくてグリ浣じゃあ苦しいでしょう。差し込み便器持ってこようか?」
「そうね…念のためにお願いしてもいい?」
「分かったわ。ちょっと待っててね。」

別の看護師さんがどこかに行ったと思うと、すぐに戻ってきた。

「はい、これ。とりあえず横に置いておくわね。」
「ありがとう。」

別の看護師さんがさやかの頭の方に回ってきて肩を押さえつけた。
「え?何で押さえるの?もう出る出る出る…!」
「もう少し我慢したらウンチしていいからね。ところでこの患者さん小学生でしょう。60かけたの?」
「150」
「150かけたの?トイレまで行けそう?」
「無理ーーーー!もう出そうです!」
「150なら十分に効くわよ。もういいんじゃない?」
「お願い!すぐにトイレでウンチしたいです!」
「そうね…さやかちゃん、よく頑張ったわね。今からおトイレに行こうね。立てるかな?」
「はい…ひっく…!い、痛い…!立ったら出そうです…!」

そう言った瞬間、鈴木さんがベッドの横にある容器を手に取り、滑らせるようにさやかの腰の下に差し込んだ。

「え?何?」
「さやかちゃん、トイレまで行けそうにないかな。ここで全部出しちゃおうね。」

(え?それって…もしかして…)

「そんなのイヤ!おトイレ!」
「だっておトイレまで行けないでしょう。ここは病院だから大丈夫よ。ほら、よく頑張ったね。ウンチしていいからね。」

そう言われた瞬間、さやかの肛門から鈴木さんの手がすっと離れていった。さやかを苦しめるものは何もない。ただ、羞恥心のせいかその瞬間はすぐには訪れなかった。

(そんなのイヤだよ…でも、だって…もう無理だし…)

「イヤ、イヤ、ごめんなさい!ごめんなさい!もう無理です。」
「無理しなくていいのよ。よく頑張ったね。」

さやかの肛門がひくひくっと小刻みに動いている。しかし150ccものグリセリン浣腸液の前には小学生では我慢できるわけもなく、動きの感覚が徐々に短くなっていくとその瞬間が訪れた。

「ごめんなさいーーーーーー!」
10:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:42:11

こんばんは。前回の創作小説について嬉しいお言葉をいただきありがとうございました。まだ実体験はかないませんが、今度は「3 自分で浣腸をしてみても全く効かず、意を決して一人で行った病院で予想通りに浣腸の宣告を受け、不安の中で浣腸を受け容れる場面。」を基にした創作を書き留めてみましたのでお読みいただければ幸いです。
別スレッドにするとみなさまの投稿が消えてしまうかもしれませんので前回の投稿に返信する形で投稿いたします。
11:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:42:51

「ただいま…」
「おかえり。もうじきご飯だから着替えたら下にいらっしゃい。」
「はーい」

(ご飯…ちゃんと食べられるかな…)

週末の金曜日。普段なら楽しいはずの晩御飯のはずなのに、さやかの気持ちは重く沈んでいた。

(気持ち悪い…それに、このぽっこりしてるの、うんちだよね…)

そう。さやかを悩ませていたのはお腹の中にある大量の便…月曜日からずっと便秘が続いていて今日で5日目。中学2年生のさやかにとって5日もの便秘はとても苦しく、重くのしかかっていた。そのせいか楽しみな食事も中々のどを通らずにいた。

「あら、今日はおかわりしないの?普段ならおかわりするのに具合でも悪いの?」
「違うよ!最近ちょっと太ってきたから今日はこのくらいにしておこうと思っただけだよ!」
「そう…それならいいけれど中学生くらいなら気にしなくてもいいのに。」
「いいの。それじゃあ部屋に戻るから。お風呂になったら呼んでね。」

(お母さんにはばれてるかも…さっきよりも苦しいし…そうだ、こういうときはあれを使えば…)

さやかは自分の部屋に戻ると、衣装ケースの奥の服の下から青色の箱をそっと取り出した。
「えっと…あった。まだ残ってたよね。」
さやかは自分に言い聞かせるように青色の箱の中から一つの容器を取り出した。市販のコトブキ浣腸だった。

(いやだけれども仕方ないよね…)

さやかはピリッと袋を開けて細い管を掴んで取り出すと、ズボンとパンツを下ろした。
12:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:43:32

なぜさやかが市販の浣腸を持っているのか。さやかは、小学生のころは便秘がちで母から何度も浣腸をされていた。お尻を見られること、お尻に管を入れられること、そんな恥ずかしさのほかに、お薬が入ってくるとすぐにトイレに行きたくなって我慢ができないこと、そしてお腹が痛くなること…考えると嫌になるが中学1年生のときに便秘になり、母に言えずにドラッグストアに行くとかわいらしい箱に入った浣腸が置いてあった。値段も100円くらいだったこともあり、自分でもできると思い切って買ったものだった。

中学1年生だから小学生用のものでもよく効いてくれたのだが、あれから1年経ってさやかの体はだいぶ成長していた。20gの市販の浣腸では5日間もの便秘には効果がないのだが、さやかはそんなことは考えずに、このお薬を使えば具合が良くなると考えていたのだった。

(えっと…少しお薬を出して…と…よいしょ…っと)

お尻をついて腰を上げて、自分の体の正面にお尻の穴が来るような恰好になり、おそるおそる右手に持った浣腸を肛門に近づける。何度目かでようやく浣腸を肛門に入れることに成功すると、薬液が入った丸い部分をチュッと絞るように押し込んだ。
その瞬間、浣腸液がさやかの体内にぴゅっと注ぎ込まれた。

(うう…冷たい…でもあとはトイレに行けば治るから…)

そう思ってベッドに横になっていると、お尻の辺りがむずむずしてきてお腹も少し痛くなってきた。

(あれ…前と少し違うけれどもお腹も痛いし大丈夫だよね…)

中学2年生には20gでは不十分で、病院では最低でも60ccの浣腸が用いられる。5日間もの便秘では効くわけもなく、少し経ってトイレに向かったが、お尻からは水のような液体が少し出てきて、ころっとしたうさぎのうんちのような便が少し出ただけで、さやかの腹痛と便秘は全く解消されなかった。

(そんな…浣腸したのに出ないなんて…)

「さやか、そろそろお風呂に入りなさーい。」
「はーい。今いくー。」

元気に返事をしてみたものの気分は優れず、お腹の具合も良くない。今日は金曜日だし…そんなことを考えながらお風呂から上がり、自分の部屋のベッドに入りながらスマホで調べてみる。

「便秘 出ない 苦しい」
「便秘 出ない 病院」

色々と調べてみると、病院に行くと飲み薬を出してもらえることが多いようだ。しかし、最近ではめっきり減ったとは言え便秘に対して最も即効性があり効果もてきめんな、あの治療が行われることもある…調べていると、病院で浣腸されることもあることが分かった。

(病院でも浣腸されるのかな…でもお薬をもらえるみたいだし、私が通っていた病院で最後に浣腸されたのは小学生の頃だから…)

どうやって病院に行こうか…考えていると今年はまだインフルエンザの予防接種をしていないことに気が付いた。インフルエンザの予防接種と言えばお母さんにもばれずに病院に行ける、便秘のお薬ももらえるかもしれない…そう思いながらさやかは浅い眠りについた。
13:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:44:17

「お母さん、今日これからインフルエンザの予防接種に行ってくるね。その後は図書館に行ってくるからお昼は外で食べるね。」
「そう。インフルエンザの予防接種の後だから無理しないでね。お昼と合わせて5000円あれば足りるわね。」
「ありがとう。それじゃあ行ってくるね。」

朝9時に自宅を出て、かかりつけの先生のところに向かう。ちょっと怖いこともあるけれど普段は優しい先生…このときはそう思っていた。

「あのー…おはようございます。」
「おはよう。あら、さやかちゃん、久しぶりね。今日はどうしたの?」
「あの…インフルエンザの予防接種を受けに来たんです。」
「そう、それじゃあお熱を測ってね…36度6分ね。うん、問題ないわね。具合が悪いところもないわね。」
「はい。」
(でも、ちょっとお腹の具合が良くなくて…)

そう言いだそうかと思ったが、病院の待合室なので回りにはたくさんの人がいる。先生や看護師さんならいいけれども、知らない人には「便秘」だということは知られたくない。そう思い口に出せずにいると看護師さんから呼ばれる声がした。

「さやかちゃん、お待たせ。それじゃあこっちの部屋でしようね。」
「はい。」
「それじゃあちょっとチクっとするけれども、すぐ終わるからね…はい、終わり。すぐでしょ。あとは少し待ってから帰ってね。」

「あの…」
「どうしたの?」
「もう一つあって…あの…お腹の具合が良くなくて…」
「お腹の具合が悪いのね。お腹壊しちゃったのかな?」
「お腹は壊してないんですけど、その…ずっと出てなくて気持ち悪いんです…」
「出てない…っていうと便秘?いつから便秘なの?」
「月曜から出てなくて…」
「そう…今日は保険証ある?先生に診てもらおうか?」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。今少し混んでるからちょっと待ってもらうけれども…あと30分くらいかしら。」
「分かりました。待ってます…」

一人一人、診察室に呼ばれた人が戻ってくる。自分の診察が近づくにつれて心臓がどきどきしてきた。
便秘の治療で病院に来ちゃった…
お薬で治るのかな…
やっぱり浣腸されちゃうのかな…

そんなことを考えていると診察室から呼ばれる声がした。

「さやかさーん、診察室の前でお待ちください。」

(もう少しでお薬がもらえるはず…それに浣腸だとしてもすぐに終わるし…)
14:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:45:01

「さやかちゃん、お久しぶりね。今日はお腹の具合が良くなくて、便秘が続いてるのね。今の感じはどう?」
「はい…お腹の奥の方が苦しい感じがして…」
「ご飯は食べれてる?」
「はい。今朝も少し食べてきました。」
「食欲があるなら重い病気ではなさそうね。おうちでは何かお薬は飲んでみたりした?」

あの言葉を自分から話さなければいけない…でもいざ人前で話すとなると先生でも恥ずかしい…思春期のせいもあって中々あの言葉が出てこないでいた。

「えっと…お薬は飲んでないんですけど…」
「お薬は何も使ってないのね。」
「いえ…使ってないわけじゃなくて、あの、お尻から入れるお薬を…」
「お尻?浣腸してみたの?それでも出なかったの?」
「はい…なのでよく聞くお薬をもらえればと思って。」
「さやかちゃん、いつから便秘が続いてるの?」

「先生、月曜日からみたいですので今日で6日目です。」
さっき予防接種をしてくれた看護師さんがさっと答えた。
「6日も?それじゃあ苦しいでしょう。浣腸はどのくらいのを使ったの?」
「青い箱に入っててドラッグストアで売っているのなんですけど。」
「それだと30gかしらねぇ…さやかちゃん、少しお腹診てみたいからベッドに横になってもらえる?」

先生に言われてベッドに横になり、シャツが捲し上げられるとさやかの腹部があらわになった。ぽっこりと下腹部が出ていて、見るからに苦しそうな様子が分かる。

「ちょっと押してみるね…」
「うっ…!苦しいです。」
「ごめんね、もう少しだからね。こっちはどうかな…」
「さっきよりも苦しいです…」
「ここはどう?」
「…!い、痛いですっ!」
「はい、もうおしまいだからね。服を戻してイスに座ってね…」

「さやかちゃん、ちょっとお腹の様子が苦しそうなのでまずは飲むお薬を出します。毎食後に飲むお薬と、夜寝る前に飲むお薬を出すのできちんと飲んでね。」
「ありがとうございます。」
(よかった…やっぱりお薬で治してもらえるんだ!)

「それと、今お腹の痛みや苦しさはどう?」
「今も苦しいです…」
「そうだよね。そしたら、鈴木さんあとはよろしくね。」
「分かりました。さやかちゃん、診察室を出たら2番って書いてあるお部屋の前で待っててね。5分くらいで行くから。」
「…はい。」

診察室の前で何があるんだろう?
そう思っていると先生は看護師の鈴木さんと奥に行って何かを話し出した。もしかしたら…でも先生はお薬を出すって言ってたのに…
15:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:45:46

「それじゃあ鈴木さん、処置の方お願いします。」
「分かりました。」
「6日だしあのお腹の張り具合じゃあねぇ…自分でしても出なかったみたいだし、少しかわいそうだけれどもしっかり出してあげましょう。」
「そうですね。6日も便秘しているのに市販の浣腸だとかえって苦しくなるだけかもしれませんしね…」
「あの子、うちで小さい浣腸じゃないのはしたことないみたいね。」
「先生、GEは60でいいですか?」
「6日でしょう。それに自分で一度浣腸かけてるんでしょう…無理そうなら少し残しても構わないから大きいのでいいでしょう。」
「分かりました。それじゃあ準備しますので。」

その頃、さやかは2番の部屋の前のベンチに座っていた。
16:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:46:35

(えっと…2番の部屋は…ここね。よいしょっと。)

さやかが2番の部屋の前のベンチに座ると、しばらくしてから看護師の鈴木さんがゆっくりと歩いてきた。手には何やら袋のようなものを持っている。

「さやかちゃんお待たせ。それじゃあこの部屋に入ってね。」
「はい。」

鈴木さんに促されるままに部屋に入ると、無機質な光景が広がっていた。低めの椅子とカーテンのついたベッドがあるだけだった。

「それじゃあ、これがさっき先生から言われたお薬ね。これが食後、こっちが寝る前に飲むお薬だから間違えないでね。」
「分かりました。あとは、もういいですか?」

(ごめんね…今からもう一つお薬を使うの…)

「あともう一つお薬があるのよ。さやかちゃん、お腹痛くて苦しいみたいだから治した方がいいよね。」
「え…でも…」
「すぐにまた来るから、カーテンを閉めて、下を全部脱いで待っててね。」
「下…って、ズボンだけじゃなくて、パンツも脱ぐんですか?」
「ごめんね。でも汚れちゃうといけないから…」
「あ、あの、下も脱ぐってことは…」

さやかの声を無視するかのように鈴木さんはどこかに行ってしまった。

(下も脱ぐって…お尻も大事なところも見えちゃう…お薬だけって書いてあったのに…やっぱり浣腸されちゃうんだ…)
(でも自分でしたから失敗したんだし、病院でならちゃんとできるはず…それに10秒もすれば終わるんだし…)

10秒で終わる浣腸…それは市販の浣腸であればせいぜい10秒程度で注入し終わるが、病院で便秘の患者に用いられるディスポ型の浣腸は10秒では終わらない。
それに、今からさやかに使用されるのは「大きいの」である。この病院では通常幼稚園未満には30cc、小学生には60ccの浣腸が用いられるのだが、中学生以上の患者には120ccが用いられることになっている。しかし、医師の判断により重症だと判断された患者に対しては、注入時の様子や排便を我慢できるかを注意しながら絶対に排便効果を得るために150ccの最大量が用いられることもあるのだった。
今回、さやかは6日間の便秘だということと、自宅で浣腸を試みたものの排便に至らなかったことを踏まえて150ccの浣腸が選択されたのだった。

もちろん、さやかの中では「20gのおかんちょう」という程度の認識だから、「恥ずかしいけれども少しお腹の痛みを我慢すれば便秘が治る治療」でしかないのだが、実際に使用される浣腸は全くと言ってよいほどに別物だった。
中身のグリセリン浣腸液の成分は同じだが容量も、注入場所も全く違う…さやかが自宅でした浣腸の8倍以上の容量をお腹の奥に注ぎ込むのだから解消できない便秘はない。その代わり、その恥ずかしさと苦痛も…

(すぐに終わるよね…)

そう持っていると鈴木さんが戻ってきた。
「さやかちゃん、開けてもいい?」
「…はい…」

さやかが返事をすると鈴木さんが目の前に立っていた。ベッドに横になっているせいか、立っている鈴木さんが大きく見える。
私に使う「かんちょう」はどれだろう?探そうかどうか一瞬考えたけれども見慣れた「かんちょう」は見当たらない。
手のひらに収まるから…そう思って更に体を捻ると鈴木さんの左手から細いホースのようなものが伸びているのが分かった。

(なんだろうあれ…?)

ディスポ浣腸を初めて見るさやかが見慣れないのも無理はない。ホースの先からゆっくりと視線を動かすと鈴木さんの左手まで伸びている…そして鈴木さんの左手を見ると、何やら透明なものが握られている…
少し間があり、さやかの頭に一つの答えがふっとよぎった。

(ま、まさか…あれ…なの?ち、違うよね。寝てるから大きく見えるだけだよね…)

鈴木さんがカーテンを閉めると、あの言葉を告げられた。

「さやかちゃん、これからもう一度お浣腸してスッキリしようね。」
17:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:47:16

「あの…やっぱり浣腸するんですよね…?」
「ごめんね。ちょっと我慢したらスッキリするから頑張ろうね。」
「浣腸って…その…もしかして…」

鈴木さんはさやかの視線が自分の左手に向けられているのを感じた。市販の浣腸とは似ても似つかない医療用の浣腸に、不安を感じているのが分かった。
看護師として何度も行ってきた浣腸処置。そのたびに患者さんが不安そうになるのを分かっていたので明るく振る舞おうとするが、医療関係者であれば150ccの浣腸がどれほど強烈な効果を発揮するかが分かっているだけに、鈴木さんの声が少しうわずった…

「ええ、これが今からするお浣腸よ。これくらい大きいのは初めてだよね?」
「はい…あの…それ全部入れるんですか?」
「ううん。この管は半分も入れないから大丈夫よ。」
「管じゃなくて、その手の中にある…」
「さやかちゃん、6日も便秘してるんでしょう?これくらい入れないとうんちが出ないから。」

(あんなに入れるの…?ものすごくお腹痛くなるんじゃないかな…)

「私が家でしたのと同じのだと思ってたので、やっぱりいいです。」
「もうお腹治った?」
「…いえ…」
「でしょう。すぐ終わるから、ね、浣腸してスッキリして帰ろうね。」
「だって…そんなに大きいの絶対入らないです…」

少し泣き声のさやかを横目に、鈴木さんは浣腸の準備を少しずつ進める。もうボトルの部分は湯煎済みで、浣腸液は適切な温度に温められている。次第に温度が下がっていくと便秘の患者さんに与える不快感と苦痛が大きくなる…鈴木さんは自分に言い聞かせるようにディスポ浣腸が入っていた袋をピリッと開けた。

「お浣腸します。」
「でも…そんなに大きいのに…」
「小さいお浣腸で出なかったんだし、中学生以上ならこれくらいのを使う人もいるのよ。今うんちが出なかったらもっと大きい浣腸だよ。いやでしょう?」

先ほどまでは袋に入っていた浣腸が取り出され、浣腸液が入ったボトルと細長い管があらわにされ、鈴木さんはさやかに確認することもなく、キャップを取り外して管の先端にゼリーを塗り終えた。
この浣腸に残された役割は一つしかなかった。浣腸液を全て便秘で苦しんでいるさやかの直腸内に注入し、十分に我慢させた上で便秘を解消してあげることだけだった。

キャップが取り外されたのを見て、さやかも浣腸を受け容れるしかないことを理解した。すぐに終わる…お腹が痛いのが治るんだ…自分に言い聞かせるように、さやかは仰向けになったまま、目を覆いながら静かに言った。

「…わ、分かり…ました…」
「それじゃあ体の左側を下にしてね。」
18:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:48:02

「ごめんね…」
鈴木さんがそう言うと、さやかはお尻がひんやりとしたのが分かった。
(え?何?何でお尻に入ってくるの?)
「ひゃぁ!いやっ!」

「こうしておかないとうんちが出るときに痛いからね。」

まだ治療が始まってもいないのに、うんちが出る…これから使用される浣腸がどんな薬なのかを説明するように鈴木さんが淡々と処置を進めていく。

「それじゃあ入れるわね。お口で息してね。」

さやかは観念したのか目をぎゅっとつぶり、最初は静かに口で息を始めた。吸って吐くのを繰り返していると、さやかが息を吐きだした瞬間、お尻にチクっとするような感覚が走った。
「痛いっ!」

「ごめんね。お薬がちゃんと沁みるようにもう少し奥まで入れるからね…」

鈴木さんはそう言いながら浣腸の管を少しずつさやかの腸内に沈めていく。市販の浣腸とは全く異なる感覚が気持ち悪いのか、さやかはただ耐えていた。
程なく、浣腸の管が十分に挿入され、重症の便秘患者を苦痛から解放するための、苦しく恥ずかしい治療を行う準備が整った。さやかは何度も口で息をし続けているせいか、処置室には「はー…すぅー…はー…」という呼吸の音だけが響いていた。

(あとはお薬を入れるだけね…でも中学生だし150ccなんて辛いよね…でも今出してあげないともっともっと苦しくなっちゃうから我慢してね…)
「それじゃあお薬入れますね…」

市販の浣腸ならば、薬液を押し込むとすぐに腸内にひんやりとした感覚が走るのだが、医療用の浣腸ということもあり管を通るのには少し時間がかかる。
(あれ?お薬は…?)
さやかがそんなことを思っているとき、細い管の中をグリセリン浣腸液は静かにゆっくりとさやかの腸内に進んでいた。浣腸液はちょうどよい温度に温められていたためか、浣腸液がさやかの腸内に注がれてもさやかはすぐには浣腸が始まっていることに気が付かなかった。

「あの…まだお薬は…?」
「今お薬を少しずつ入れているから、しゃべらないでね。」
(…もう浣腸されてるの…?)

そう思った瞬間、さやかの腸内にじわっと何かが広がるような感じがした。浣腸液が注がれ始めてしばらくしたせいか、奥の方に浣腸液が流れていったのだ。その瞬間、お腹の奥の方から鈍い苦しさを感じた。

「あの…少しお腹が変な感じです…」
「少しお薬が効いてきたかな。もう少しお薬が入るから我慢しようね。」
(本当はまだ100ccくらいあるけれども、お薬を入れてからも我慢しないとうんちが出ないから…ごめんね…)

「ぐるるるるる…」
さやかのお腹から鈍い音が聞こえてきても、浣腸が終わる気配は一向になかった。「ちゅう~…」という一定のリズムで、静かに、確実に浣腸が続けられて1分ほど経過したころ、さやかの腸内の浣腸液が急に暴れだし始めた。

「ぐう~…ぐるる…」
大量の浣腸液の効果が発揮され始めたせいか、強烈な蠕動運動が始まった。と同時に、経験したことのない腹痛がさやかを襲った。
「痛い!お、お腹…痛いです!」
「もうちょっとだから我慢して。」
「だってもう時間…!」

さやかが足をばたつかせて必死に便意に耐えている。便秘で苦しかったところに、うんちを強制的に出すお薬を注がれているのだから無理もない。が…浣腸の最中に患者に暴れられると、薬液が漏れだしたり、十分に浣腸が効かずに便秘を解消できないおそれがある…

「浣腸してるんだからお腹が痛くなるのは仕方ないのよ。もう少しよ!」
「お願いです…もうお腹痛いです…」
(私だって辛いのよ…でも最初の痛いときに出しちゃうとお薬が効かないのは私も経験して分かっているの…)

ちゅう~………………ぶじゅっ…ぶしゅっ…!

ディスポ浣腸のボトル部分が押しつぶされて浣腸液が全てさやかの腸内に注がれた。

「はい、おしまい。よく頑張ったわね。ちょっとお尻に力を入れててね…」

するっとさやかのお尻から浣腸の管が抜き取られると同時に、鈴木さんが厚く折りたたんだトイレットペーパーをお尻にあてがった。
150ccもの浣腸液が注がれたのだから、現代ならもう下着をはかせてトイレに向かわせる病院もあるだろう…だがもう二度と浣腸はしたくない…鈴木さんは自分に言い聞かせるようにそっとさやかに告げた。

「それじゃあ今から3分間我慢しようね。」
19:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:49:13

「い…今から3分なんて無理です…」
「トイレに行ってうんちが出なかったらもう一度浣腸だよ。いやでしょう?」
「ぜったいにイヤ…」
「そうだよね。苦しいけれど我慢しようね…」
(お薬入れるだけでも1分以上かかってるから苦しいよね…でもこれで絶対に出るからね…)

「あ…あと何分ですか…?お腹が…!」
(…!お腹痛い…!早く出したい…!)
「まだ1分も経ってないわよ。我慢できそうにないならお尻を押さえてあげるから、このままおトイレに行く?」

さやかが立ち上がろうとすると腹痛と浣腸液の効果のせいですぐにでもその瞬間を迎えてしまいそうだった…でも中学生女子が看護師さんにお尻を押さえられながらトイレに向かう姿は耐え難いほど恥ずかしいし、もしも誰かに見られたら…何をされたのかが分かってしまう…
(このまま…?でも立っちゃうと出そうだし、お尻を押さえられたままの姿なんて見られたら私が浣腸されちゃったのが分かるし…そんなのイヤっ…!)

「じ…自分で行けます…もう出そうです…!」
「そうね…もういいわ。その代わりおトイレでもできるだけ我慢してから出すようにしてね。」

鈴木さんがそう言うと、さやかはすぐにパンツを上げて、ズボンを上げ切らないまま左手で押さえながら少しずつすり足でトイレに向かった。
(お願いだからもう少しだけ…出る出る出る…!)

「はぁ…はぁ…痛い!」

ほんの数メートル先のトイレなのに、浣腸処置を施された患者にとってはとても遠い距離に感じた。それが150ccのグリセリン浣腸であれば無理もなく、中には我慢しきれずに差し込み便器に排便する患者もいるのだから。中学生になったばかりで、初めて医療用浣腸をされたさやかが我慢できたのは、恥ずかしい姿を見せられないというプライドのようなものもあったのかもしれない…

「バタン!」
勢いよくトイレのドアを開けて便器にまたがった瞬間、さやかに物凄い腹痛が走った。
「い、痛い~!痛い痛い!」
思わず声を上げて泣き出してしまったが、今は恥ずかしさよりも一秒でも早く出したい。
「ぶしゅっ…!ぶしゃっ…!」

腸内から勢いよく大量の浣腸液が吐き出されると、しばらくして大きな固い塊が一つ産み落とされた。
「ぼと…っ」
堰を切ったようにとめどなくさやかを苦しめていたモノが産み落とされ、どれほどの時間が経ったのか…ようやくお腹の痛みが治まった頃、さやかは久しぶりに落ち着きを取り戻した。

(よ…ようやく終わった…)

トイレから出ると先ほどの部屋の前で鈴木さんが待っていた。
「苦しかったでしょう…もう大丈夫?」
「…はい。」
さやかが恥ずかしそうに答えると、鈴木さんが笑顔で答えた。

「よかった。便秘もひどくなると飲み薬じゃ苦しくなるだけで中々効かないから、そうなる前に治さないとダメよ。」
「すみません…」
「中学生くらいだと便秘しちゃう子もいるから仕方ないけど、きちんと運動してバランスよく食事をとらないとね。また便秘になったらいらっしゃい。同じように出してあげるから。」
「それだけは絶対にイヤです…!」

便秘が解消されたせいか、二人に笑顔が戻った。
(そりゃあ浣腸なんてイヤに決まってるわよね。もう便秘しないでね。)
20:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:49:51

少し寝付けないので短めですが投稿いたします。
小学校中学年の患者さんです。

「こんにちは。今日はどうされましたか?」
「この子、熱があるみたいで…それに食欲も余りなくて…」
「熱は少しあるけれども元気そうですから様子を見ることでいいでしょう。食欲がないのはいつ頃からですか?」
「そうですね…ここ3日くらいです…」
「さやかちゃん、お腹どう?痛いとかない?」
「ううん、大丈夫。でもちょっと気持ち悪い…」
「それじゃあちょっとお腹の様子診てみようね…あら…ちょっと張ってて苦しそうね。さやかちゃん、今日はおトイレに行った?」
「行ったよ。」
「そう?うさぎさんみたいなウンチじゃなかった?」
「うんちのこと?うんちは出てないよ。」
「昨日は?」
「昨日も出てないよ。」
「最後にウンチ出たのいつか覚えてる?」
「…えーっとね…月曜日だから5日前かな…?」
「そんなにウンチ出てなかったら苦しいでしょう?」
「えーでも大丈夫。」
「さやかちゃん、お腹すっきりして帰ろうね。そしたらご飯も美味しく食べれるよ。」
(こくり…!)

「お母さん、便秘が原因だと思いますので、今日浣腸して出して帰りましょう。」
「浣腸…ですか?今まで便秘したこともないので家で使ったことないんですけど大丈夫ですか…?」
「大丈夫ですよ。それじゃあお母さんは待合室でお待ちくださいね。15分くらいで終わりますので。」

「それじゃあさかやちゃん、お隣の部屋でお腹すっきりしようね。」
「ねえ、痛いことしない…?」
「大丈夫、全然痛くないしすぐ終わるからね。」
21:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:50:43

「さやかちゃん、このベッドに横になって待っててね。」
「はーい。」

(3分後)

「さやかちゃんお待たせ。あのドア、おトイレなんだけどウンチ出そうかな?ちょっとおトイレで頑張ってみようか。あ、誰も来ないからパンツまで脱いじゃっていいよ。」
「パンツも?」
「そうよ。ちょっとだけ頑張ってみようか。」

さやかはパンツを脱いでカゴに入れて、部屋の片隅のドアを開けておトイレにこもる…
同時に、看護師さんはある処置の準備を始める…ピリッ…

(さらに3分後)

「さやかちゃん、どう?」
「出なかったー」
「それじゃあこのベッドに横になってね。」
「え?何するの?痛いのイヤだよ…」
「大丈夫よ。さやかちゃん、お腹が変なのはウンチが出てないからなんだけど、今からお薬でウンチ出しちゃおうね。」
「お薬で?」
「そうよ。かんちょう、って言うんだけど、したことないかな?」
「かんちょう?男子がやってるやつ?」
「それじゃないわよ。お尻からお薬を入れてウンチが出るようにしてあげるのよ。終わるまでお口ではぁーって息してたらすぐだよ。」

「こう?」
(はぁー…すぅー…はぁー…)

さかやが息を吐きだすのと同時に、浣腸の管がぷっすりとさやかの肛門に沈められた。1センチ、2センチ…5センチほど管が沈められると静かに浣腸液が注入され始めた。

「暖かい…気持ち悪い…」
「すぐ終わるからね…」
「お腹変な感じする…ぐるぐるしてそう…」
「はい、1回抜くね…」
「おトイレ行きたい…うんち出そう…」
「まだウンチは出ないよ。もう1本、浣腸入れるからね…」
「もういい!うんち出そう…!」
「じっとしててね…」

ベッドに横になったままのさやかに容赦なく二本目の浣腸が沈められた。5日間の便秘ということと腹部の張り具合から少し重めの便秘と診断されたため120ccの浣腸を用いることになったのだが、小児科のため120ccの浣腸は用意されていなかった。そのため、やむを得ず60ccの浣腸を2本用いることになったのだが、注入にかかる時間、一度浣腸が抜かれた肛門に再び浣腸を入れるため苦痛の程度は比較にならなかった。

「1個でいいよー!お腹痛いー!」
「はい…終わったよ。できるだけ我慢してからあのおトイレに行こうね。」
「もう出そう、無理無理無理…!」

看護師さんを振り切ってトイレに駆け込むとものすごい勢いでウンチが出てきた。

「痛い痛い痛い…!やだー!」

(10分後)

「はぁ…はぁ…あれ?お腹、変な感じしない。」
「さやかちゃん、すっきりした?」
「うん…!」

便秘に苦しんでいた児童が、浣腸により便秘が解消されるとケロッと治るのも懐かしい光景。よかったね!
22:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:51:38

ご無沙汰しておりました。
産後バタバタする時期が続いており実際の受診は叶いませんが、育児の合間に考える(妄想する)時間はありましたので少しずつ書き溜めたものを投稿したいと思います。
別スレッドにも書きましたが、学校が舞台の創作を投稿いたしますので、お付き合いいただければ幸いです。
23:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:52:18

(…お腹、調子悪いなぁ…昨日からずっと重苦しいし、体育の時間大丈夫かな…)

「さやか!次の授業体育だよ。早く行かないと遅れちゃうよ!」
「うん、今行く!待ってて!」

中学1年生になったばかりのさやかは新しい環境にも慣れ、友人との学校生活を楽しんでいた。学校生活での悩みはまだない年ごろだったが、今、さやかを悩ませているものが一つだけあった。
さやかの下腹部は昨日から重苦しさを増してきており、給食を食べた後だということを考えても、明らかにお腹が張って、ぽっこりとしていた。

(そのうち治るよね、きっと…)

簡単に考えていたさやかだったが、体育の授業が始まり、準備運動を終えたとき、急に激しい腹痛が起こり、その場にうずくまってしまった。
「大丈夫?」
周りの友人たちが心配そうにさやかを見つめている。
「盲腸なんじゃない?保健室に行かなくて大丈夫?」
「ううん、右側じゃないから盲腸じゃないと思うけれど…先生、保健室に行ってもいいですか?」
「ああ。無理はしないで今日の体育は見学にしなさい。誰か付き添わなくても大丈夫か?」
「みんなに迷惑がかかっちゃうので一人で大丈夫です。すみません…」

先生からの許しを得て保健室に向かうさやかだったが、心当たりはとくにない。いや、心当たりがあるのに気づきたくなかっただけかもしれないが、重苦しいお腹を抱えながら保健室に向かった。
24:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:53:05

(こんこん…)
「はーい。」
「すみません…体育の授業中に急にお腹が痛くなって…」
「あら、大丈夫?どの辺りが痛むの?」
「えっと…この辺りです。」

さやかはお腹の真ん中あたりから左側をさするように手で合図した。椅子に座っているのでさっきよりは幾分痛みは治まったが、重苦しさは変わりなく、ずっしりとした感覚がお腹を中心に体全体に広がっているような感じがした。

「お腹よねぇ…変なものを食べたとか、下痢しているっていうことはない?」

中学1年生の女子に下痢だなんて、恥ずかしいと思ったが、実際のさやかの症状は下痢の反対だった。

「変なものは食べてないですし、下痢もしてないです。」
「そうなの…盲腸でもなさそうだし、お通じがあるなら問題ないかもしれないけど、最近はお通じちゃんと出てる?」
「今日は出てないです…」
「昨日は?」
「昨日も出てないです…」
「それじゃあお腹が痛い原因はお通じかもね。2日くらいなら自然に治ると思うけれども無理しちゃだめよ。保健室だからお薬は出せないけれど、飲み薬で様子を見るか、辛いなら病院で診てもらった方がいいかもしれないわね。どうする?」

病院…さやかは先週からお通じが止まっていたので病院には行きたくない。便秘で病院にかかるだなんて中学1年生にもなって恥ずかしい…そんなことを思いながら保健室で過ごしていると授業が終わるチャイムが鳴り響いた。

「今日の授業はこれで終わりね。無理しないでね。」
「ありがとうございました…」
(病院…お薬を飲めば治るかもしれなけれど…でも…)

この重く苦しいお腹をどうしよう…明日は金曜日だからまだ学校があるし、このまま1日を過ごすだなんて絶対に我慢できないし、家に帰ったらお母さんにばれちゃう。怒られるのだけは絶対に嫌だし、でもお腹も治さないといけないし…

さやかはそんなことを考えながら帰宅すると、母は仕事のためかまだ帰宅していなかった。そういえば、今日はお父さんも遅くなるから先にご飯を食べているようにって言われていたし、冷蔵庫にはご飯も準備してある。

(まだ3時過ぎだし、すぐに病院に行ってお薬をもらってくれば6時には帰ってこれるよね。たしか…)

さやかは母が保管していたマルフクを探すと、自分の保険証と飲み物代をもって自転車にまたがった。お腹は相変わらず重苦しいが、今は目の前の苦痛から解放されたい、その一心で自転車を10分ほど漕いで小学生のときからのかかりつけの先生のところに到着した。
25:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:53:46

「こんにちは…」
「こんにちは。今日はどうしたの?」

小学生のころからのかかりつけの先生のところなので、話しぶりが柔らかい。よかった。安心するとさやかはそっと受付のお姉さんに伝えた。

「今日はお腹の具合が悪くて、昨日から苦しいんです…」
「最後にお通じがきたのはいつ?」

(病院だからやっぱり聞かれるよね…本当は1週間前から出ていないんだけど怒られると思うから…)
「火曜日です。」
「3日前ね。それじゃあ苦しいよね。もう少しで先生に見てもらえるから、待合室のベンチで待っててね。」

3日の便秘でも受付のお姉さんには苦しい…さやかは1週間も便秘しているのだから苦しいのは当たり前だった。1週間も便秘だなんて伝えたら小さい頃にされたあの恥ずかしくて苦しい治療を受けなければならないかもしれない…思春期のさやかにとってささやかな、意味のない少しばかりの抵抗だった。

(よく効くお薬がもらえたらいいな…)
「さやかさーん、診察室に入ってね。」
「はーい。」

さやかは相変わらず重苦しいお腹をさすりながら、ゆっくりと診察室に入った。
「お願いします。」
26:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:54:35

「こんにちは。中学生になってからは初めてだよね。元気に頑張ってる?」
「はい。新しい友達もできたし、楽しくて、頑張ってます!」
「さやかちゃんは相変わらず元気ね。それで、今日はお腹の具合が良くないのね。今はどんな感じ?」
「はい、えっと…お腹が苦しくて今日の体育の授業は見学したんです。それで、よく効くお薬があればと思って…」
「なるほどね…で、お通じは3日前から無くて、苦しいんだよね。ちょっとお腹の音聞いてもいいかな?」
「はい。」

(すすっ…)
さやかがスウェットとTシャツをゆっくりまくり上げると、先生の聴診器がさやかのお腹に触れた。ひんやりとしていて、触れた瞬間思わず体がのけぞった。

「ひゃ!」
「ごめんね…お腹の音を聞きたいからちょっとじっとしててね…うん、うん…お腹の音が全体的にちょっと弱いかな。食欲もないんじゃない?」
「はい…今朝から少し食欲もないです…」
「もう少しお腹の様子を見たいから、今度はベッドに横になってね。」

服装をあまり直さず隣のベッドに横たわると、先生がシャツと下のジャージを少し下げて、お腹の音を聞き始めた。本格的に診察されているという緊張、嘘のお通じを伝えたことがばれるのではないかという不安、先生ならきっとお腹の具合を治してくれるという期待が入り混じりながら、さやかはじっと横になって先生の診察を受けていた。

「はい、もういいわよ。服を直してもう一度座ってね。」
さやかが無言で頷きイスに腰掛けると先生はゆっくりと話し始めた。

「さやかちゃんの調子が悪い原因は、分かると思うけれどもやっぱりお腹ね。熱もないみたいだし、お腹を治せば良くなるわね。」
「飲み薬で治りますか?」
「もちろん3日分くらい飲み薬を出すけれども、一番いいのはうんちを出してあげることね。恥ずかしいかもしれなけれど、せっかく病院に来たんだからスッキリ直して帰った方がいいわよ。」

うんちを出す…病院に来る前から気づきたくはなかったけれども、覚悟していた言葉が先生の口から出てきた。便秘の自覚はあったけれども自然に治るはず…そう甘く考えながら1日2日と時間だけが過ぎていって、今さやかのお腹は重苦しく張っている。そして、そのための治療は小さい頃母にされたあのピンク色のお薬だと思っていた。

(そんな…)
「先生、飲み薬はないんですか?」
「うんちを出してあげる飲み薬もあるけれども、それだと効いてくるのは早くても夜になっちゃうから、座薬を使って出してあげましょう。」

(座薬?)
さやかにとって座薬といえば、熱が出て苦しい時にお母さんにお尻から入れてもらったお薬という記憶しかない。座薬で治るなら、あの恥ずかしくて苦しいお薬を使わなくて済む…そう思うと少しは気が楽になった。

「わかりました。」
「じゃ、決まりね。鈴木さんあとお願いね。」
「わかりました。準備します。」
27:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:55:36

「さやかちゃん、今から座薬を入れるからおトイレで待っててね。処置室の隣のおトイレね。」
「はい。」

(便秘でも座薬ってあるんだ…初めてだけどお腹痛くならないといいな…)
そんなことを考えながら待っていると、しばらくして看護師の鈴木さんがさやかのところにやってきた。今回使うお薬は座薬なので、ナース服のポケットに収まっているのか、鈴木さんは何も持っていないように見えた。

「おまたせ。それじゃあおトイレの中に入ろうか。」
「でも…」
「どうしたの?お薬入れないと治らないわよ。」
「座薬ってお尻から入れるあのお薬ですよね?自分で入れるのじゃだめですか?」
「…そうよね…もう中学生だもんね。恥ずかしいわよね。きちんとお尻に入れられるなら私にされるのは恥ずかしいかな。自分でできそう?」
「はい。できると思います。」
「わかったわ。それじゃあ、はい、これね。容器をピリッてはがすようにめくるとお薬が入っているから、とがっている方を先にしてお尻からできるだけ入れてあげてね。」
「これって、どのくらいで効いてきますか?」
「だいたい30分くらいよ。おトイレで座薬入れたらベンチに腰掛けて待ってて、お腹が少し変な感じになって出そうになったらおトイレに行ってね。」
「分かりました。ちゃんと出ますよね…?」
「3日くらいでしょう。スッキリ出るわよ。ちょっと怖いかもしれないけど大丈夫よ。」

3日くらい…鈴木さんの言葉がさやかには少し気になったが、もしも1週間だったら…とは聞けなかった。便秘が治るお薬が目の前にある、恥ずかしくて苦しいお薬じゃなくても治せるんだ、自分に言い聞かせるようにさやかはそっとトイレの個室に入った。

(…ばたん…かちゃ…)

さやかは洋式便器に腰掛けてゆっくりと下着を下ろして、両手で座薬の容器を開けて座薬を右手に持った。普段は出すことにしか使われないお尻のあなをゆっくりと手探りで探した。座薬を自分で使うのは初めてなので、少し恥ずかしかったが人に見られるよりは…さやかの右手の人差し指が肛門に触れた瞬間、思わず体がのけぞった。

(こ、ここだよね…あとはお薬を入れて…と)

さやかの右手の親指と中指にやさしく包まれていた座薬は、さやかの体温で少し溶けだしていた。少し暖かいと思いながら座薬を肛門に挿入しようとするが、中々うまく入らない。洋式便器なので腰掛けていても肛門は完全には広がっておらず、自分で広げないと挿入しずらいのだが、さやかにとって初めての経験なので中々うまく入れることができず、少しずつ座薬が溶けだしていた。ようやく座薬がさやかの体内に埋め込まれるには数分の時間がかかった。

(…するっ…よ、ようやく入った…あとはこれで30分待てば治るよね…)

手を洗いベンチに腰掛けてじっと待ってると、25分が過ぎようとした頃から、お尻の辺りが少しむずむずとしてきた。ガスが出ているためだろうか、さやかの腸内に埋め込まれた座薬は、弱々しいながらも一応は便秘の治療薬としての効果を発揮しようとしていた。

(そろそろいいかな…)

30分が経ったのを待って、さやかは先ほどと同じトイレの個室に入った。
下着を下ろして便器に腰掛けるが、お腹の奥から便意が起こることはなく、何となく違和感がある程度で、お腹に力を入れてみても直腸付近で溶けだした座薬の成分がぽたぽたと便器に落ちる程度だった。

(な、なんで出てくれないの?どうして?ふーん!うーん!すぅ…はぁはぁ…)

便意がほとんど起こらない中で何度かいきむと、やがてころっとした塊が一つだけ便器に産み落とされた。しかし、それ以上にさやかの腸内から出てきてくれるものはなかった。

(全然出なかった…これからどうなるんだろう…)

不安そうにトイレを出ると、鈴木さんが待っていた。

「どう?スッキリしたでしょう?」
「それが…」
「まだお腹が変な感じがするかな?少し休んでから帰ってもいいから無理はしないでね。」
「それが…出なかったんです…」
「座薬入れても出なかったの?今お腹の具合はどう?」
「苦しくて、つらいです…」
「そうなの…ちょっとここで待っててね。」

鈴木さんはさやかにそう言い残すとどこかに走っていってしまった。トイレの前のベンチにぽつんと残されたさやかに再び腹痛が襲い掛かってきた。

(…!い、痛い!今までのよりも痛い…!)

さやかがベンチでうずくまっている間、鈴木さんは先生のところに向かいながら考えていた。

(3日くらいの便秘なら座薬でもしっかり効いて出てくれるはずなのに、どうしたのかしら?)
(うまく入れられなかったのかしら?それなら私がしてあげた方がよかったかしら…)

鈴木さんはさやかの便秘が3日間のものではなく1週間もの便秘だということは知らない。自分を責めるように先生のところに向かった。
28:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:56:20

「先生、ちょっとよろしいでしょうか。」
「あら鈴木さん、どうしたの?さやかちゃんはもう大丈夫?」
「それが、座薬を入れたんですけど、出なかったみたいでして…」
「あの座薬で出なかったの?」
「そうみたいです…自分で入れられるというので任せてしまったのが原因でしょうか?」
「中学生なら自分で入れられるでしょうし、自宅で使う時もあなたがするわけじゃないから、それは関係ないでしょう。3日くらいの便秘なら効くはずなのに、ねぇ…」
「どうしましょう?さやかちゃんはまだお腹が苦しいみたいですし、もう一度座薬を入れますか?」
「また座薬を入れても出なかったら苦しいままよね。もう一度診察室に来てもらって、それでも苦しいようなら浣腸してあげましょう。」

(浣腸か…絶対嫌がるだろうな…)

さやかの便秘は中学生とはいえ1週間以上の便秘だから、座薬でも効果がない場合、残された処置は一つしかない。グリセリン浣腸を、それも処置に適切な量で使用する方法しかなかった。

「わかりました。先生、浣腸する場合ですけど量はどうされますか?」
「小児科には60までしかないからね…中学生で座薬が効かなかったんだから120でお願い。探すついでにさやかちゃんに診察室に来るように言ってね。」
「わかりました。行ってきます。」

鈴木さんは小児科には用意されていない容量の浣腸を探すためにナースステーションに向かった。そして、途中のベンチに腰かけているさやかにそっと声をかけた。

「さやかちゃん、先生から話があるので、もう一度診察室に行ってもらってもいいかな?」
「すみません、また何かされるんですか…?」

不安そうに尋ねるさやかに、鈴木さんはそっと答えた。

「大丈夫よ。先生とよくお話してね。」

(苦しいって言ったら浣腸だよ…でもこのまま放っておいたらもっとひどくなっちゃうから今日頑張って治しちゃおうね…)

さやかが診察室に着いたころ、鈴木さんもナースステーションに到着した。
29:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:57:06

(こんこん…)
「すみません、いいですか?」
「はいどうぞ。さやかちゃん、お薬使ってみたけれどもうんちが出なかったのね。今、お腹の具合はどう?」
「病院に来た時と同じで、苦しいです…」
「そっか…どう?うんちが出そうとか、出したい感じはする?」
「さっきトイレに行ったんですけど、うんちが出そうな感じは…出したい感じはすごくあるんですけど出てこなくて…」

(出なさそうだけれども出したい…便秘で苦しんでいる患者さんだものね。仕方ないわね。)

「さやかちゃん、苦しいのは今治してあげないともっと苦しくなっちゃうし、うんちが出れば治るのは分かるよね?」
「は、はい…」
「すぐに治るように浣腸しましょう。」

さやかにとって最もされたくない治療…浣腸…
小さい頃に母にされてとても辛くて泣いてしまった浣腸…
そんなことを考えながら、少し待ってさやかは伝えた。

「せ、先生。浣腸はいやです。他のお薬はないんですか?」
「他のお薬は効いてくるのに時間がかかるのよ。便秘も3日くらいなら座薬で十分治るんだけれども出なかったならあとは浣腸しかないのよ。」
「先生、座薬って3日以上の便秘だとだめなんですか?」
「だめっていうことはないけど効き目は弱いかな。小学生でも5日以上便秘してるなら浣腸で出してあげないと苦しくなる一方だし…」

「先生、ごめんなさい…」
「…?どうしたの?」
「あの、私、うんちが出ていないのは3日じゃなくて、もっと出てないんです…先生に怒られると思ったのと、浣腸されちゃうんじゃないかと思って…ごめんなさい…」

怒られるのではないかという不安と便秘からくる腹痛のつらさで、さやかが半泣きになりながら伝えると、先生はゆっくりと答えた。

「さやかちゃん、ここは病院なんだから病気を治すための場所なの。分かるよね。」
(うん)
さやかが無言で首を縦に振ると先生は続けた。
「だから、きちんと教えてくれないと治療ができないの。分かるよね。」
「浣腸がいやなのは分かるわ。恥ずかしいしお腹も痛くなるし。でも、便秘を治すには浣腸が一番だし、ひどい便秘になると浣腸で出すしかないこともあるの。本当はどのくらいうんちが出てないの?」
「本当は1週間前から出てないんです…辛くて苦しくて…でも中々言えなくて…」
「1週間も出てないなら苦しかったでしょう。ちゃんと先生には言えたね。ちょっとお腹が痛くなるけれど絶対に出るから、頑張ろうね。」
(こくり)

さやかが再び無言で首を縦に振ると、先生はどこかに電話をかけた。そして電話が終わるとさやかに伝えた。

「さっき処置室の隣のおトイレに行ったでしょ。同じ部屋にベッドがあったのは分かる?」
「はい。」
「その部屋のトイレに一番近いベッドで待っててね。苦しかったら横になってもいいから。また鈴木さんが来るから待っててね。」
「はい。」

さやかは先生との話を終えて診察室を後にする。
今からうんちを出して便秘を治すための治療を受けるために再び処置室に向かうのは、なんとも言えない気分だったが、今は恥ずかしさよりもお腹の苦しさから開放されたい。
トイレに一番近いベッド。これが何を意味するのかは幼い頃の記憶しかないさやかには理解できず、そのせいか気にも留めなかったが、間もなく身をもってその意味を実感することになるのだった。

さやかが診察室で先生とやり取りをしていたころ、鈴木さんも治療の準備を進めていた。
30:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:57:56

「ごめんなさい。ちょっとお薬なんだけど…」
「どうしたの?処置室で切れちゃった?」
「中学1年生の便秘の患者さんなんだけど、座薬入れたんだけど出なくて。」
「座薬で出なかったの?苦しいでしょう…」
「それで苦しそうだから浣腸するかもしれないんだけど、小児科でしょう。小児科には30と60しかないから。120ってある?」
「小児科じゃ120は中々使わないしね。内科で使うのはあると思うからちょっと見てくるわ。」
「ごめんなさい。お願い。」

(ピリリリ…)
「はい鈴木です。」
「鈴木さん、私です。さやかちゃんだけど浣腸しましょう。1週間も出てないみたいだから…」
「1週間も出てないんですか?それじゃあ座薬だと出ないかもしれませんね。120でいいですか?」
「そうね。120でいきましょう。」
「分かりました。」

先生との話が終わったころ、ナースステーションの奥から一人の看護師が戻ってきた。

「お待たせ。内科に聞いたらOKだって。120ならすぐに渡せるって。」
「ありがとう。助かるわ。」
「いいのよ。でも中学1年生で120でしょう…かわいそうね。」
「そうなのよ。120って大人の便秘に使う量だし、大人の患者さんでも我慢できないことがあるのに。」
「…でも治療だしね。あとは大丈夫?」
「ありがとう。準備して戻るわ。」

鈴木さんは小児科の処置室に戻り、湯煎の準備をしながら潤滑剤とトイレットペーパーを探し、一つにまとめた。

(あとは人肌くらいに温めて…もうすぐ治してあげるから頑張ろうね…)
31:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:58:43

「さやかちゃん、いるかな?」
「はい。」
「待ったかな。今からもう一度、お薬を使うから頑張ろうね。」
「やっぱり浣腸しないとだめなんですね…」
「他のお薬で出ない場合には、大人でも浣腸して出すことがあるから不安にならなくても大丈夫よ。家でお母さんにされたこと、あるでしょ?」
「小さい頃ありますけど…」
「中のお薬は同じものだから大丈夫よ。」
「分かりました…」

さやかは観念してベッドに横たわり、自分の手で下着をそっと下げると、誰にも見せたことのないお尻が露になった。鈴木さんは恥ずかしがるさやかに寄り添うように、さやかの下半身を隠すようにして浣腸の準備を始めた。

「それじゃあ今から浣腸するわね。お薬が入っている最中は動くと危ないから、お薬が入っている間は動かないで我慢しててね…」
「あの、すぐに終わりますよね…?」
「そうねぇ、お薬チュッと入れるだけだから大丈夫よ。」

本当は、120ccもの浣腸液が注入されるのだから、チュッと入れておしまい、というような市販の浣腸とは違い、薬液の注入だけでも1分近くはかかるはずだ。それに便秘がちでもなく、浣腸に慣れているわけではない中学1年生だとしたら、薬液を注入している最中から便意を催すかもしれない…そんなことを考えながら鈴木さんはディスポーザブル浣腸を袋から取り出し、丸めたトイレットペーパーを用意して、浣腸の管にたっぷりと潤滑剤を塗りつけると、管の部分が電気に照らされて妖しく反射していた。

妖しく光る管を中学1年生の肛門に挿入すれば、あとはボトルをゆっくりと押しつぶして無理矢理うんちを出してあげる…便秘の解消には最も効果的で、もっとも恥ずかしくて苦しい処置が間もなく行われようとしていた。

「さやかちゃん、今からお薬を入れるけれど大丈夫かな。」
「…はい…いやだけれど大丈夫です。」
「ごめんね。ちょっと頑張ろうね。それじゃあ、お口で息を吸って吐いてね…」
(すぅ~…はぁ~…すぅ~…はぁ~)
「こうですか?」
「そうそう。そんな感じで大丈夫よ。それじゃあ今からお薬入れるから、同じようにしててね…」
(すぅ~…はぁ~…すぅ~…はぁ~…!っ!)
(…にゅぷっ…すすす…)

鈴木さんはさやかが息を吐きだしたタイミングで、ゆっくりと確実に浣腸の管をさやかの肛門に挿入した。自覚している中では初めての感覚にさやかの体が思わずのけぞったが、鈴木さんはさやかをなだめるようにゆっくりと、さらに深く浣腸の管を挿れ進めていく…まだ浣腸は始まっていないのに、さやかは管が挿入されたことが浣腸だと思っていた。一刻も早くこの処置が終わってほしい、お腹の苦しさから開放されたい、はやる気持ちが思わず口に出た。

「もう終わりましたか?」

しかしながら浣腸が始まるのはこれからである。今は浣腸の準備が終わっただけである。鈴木さんはさやかをかわいそうにと思ったが、重症の便秘患者をこの苦痛から解放するために、鈴木さんにできることは一つしかなかった。

(イヤだよね、早く終わりたいよね…あと1分くらいで終わるから頑張ろうね…)

「もう少しだからね。少ししゃべらないでお口で息してね…」
(すぅ~…はぁ~…すぅ~…はぁ~…)

本当はまだ薬液の注入は行われていなかったが、不安になるさやかを少しでも安心させようと、鈴木さんは浣腸が始まっているかのように告げた。薬液の温度は人肌に近いので注入しても違和感は少ないはず、早く楽にしてあげないと、そう思いながら、さやかの口から息が吐きだされたのと同時に、鈴木さんはゆっくりとボトルの部分を押しつぶし始めた。

15センチほどの細い管の中を、ボトル部分からゆっくりと薬液が移動し始めた。
32:さやか :

2021/11/06 (Sat) 01:59:35

(ちゅるるるるるるる…)

鈴木さんが少しずつ右手に力を込めて浣腸のボトル部分を押しつぶすと、薬液が少しずつさやかの腸内に移動し始めた。薬液がさやかの腸内にたどり着いた瞬間は、浣腸液というよりも生暖かいお水が入ってきたのと変わりなかったせいか、さやかは自分の体内に液体が入ってきているということに気が付かなかった。

(すぅ~…はぁ~…すぅ~…はぁ~………?)
(…?何かお尻の中に入ってきてる…これが、浣腸のお薬なの…?)

さやかは自分の体内に何か液体が入ってきたのを感じたのと同時に、肛門に管が挿入されただけでは浣腸が始まっておらず、液体が入ってくることが浣腸だということを自覚した。
そんなさやかの様子に気づいたのか、鈴木さんは優しく声をかけた。

「今お薬が入っているからね。もう少しよ。」

実際にはまだ100cc近くの薬液が残っているが、さやかを不安にさせないように、いつも便秘の患者さんに浣腸する際と同じように「もう少し」と伝えた…が、実際には「もう少し」では浣腸が終わらないことと、いずれ薬液がその効果を発揮し出すことがさやかに伝わるのは、もう数十秒先のことだった。

(ちゅるるるる…ちゅる、ちゅる…)

もう少しと言われてから、数分にも感じる時間が経過したが、実際にはまだ10秒ほどしか経過していなかった。

「あの、もう少しで終わるんじゃないですか?」
「しゃべるとお薬がうまく入っていかないから終わらないよ。もう少しだから、ね。」

鈴木さんが容赦なく右手に力を加え続けて数十秒が経過したころ、ボトルの中の薬液が半分ほどになったころだろうか、さやかが足の指を小刻みに動かしているのが分かった。

(そろそろ半分だから、効いてきたかな?)
(…お尻の中が生暖かくて変な感じ…それに、何となくお尻に力を入れたらうんちが出そうな感じもするけど、我慢とか、頑張るっていう感じじゃないけど…!…?…え?)

普段何かを入れることのない肛門から薬液が注入される違和感に耐えていたさやかに、急に違った感覚が襲い掛かった。

「あっ、あの、トイレに行きたくなってきました…」
「お薬がちゃんと効いているのよ。お薬が全部入ったらお腹治るからね…」

鈴木さんは右手に力を入れるのを止めない。既に60ccは浣腸液が注入されているのだから、中学生でなくとも大人の便秘には相応の効果が期待できる。しかし、さらに注入される浣腸液は容赦なくさやかに襲い掛かっていき、最初は生暖かい水だった液体が、徐々に浣腸液という本当の姿を現すようになっていった。

「あの、もう大丈夫です。うんち出そうです。」
「もうちょっと我慢してね。今出したい感じがするのはお薬が入っているから出したい感じがするの。もう少ししないとお薬が効いてこないからね…」

(ぐるるるる~…)

さやかの体内から普段聞いたことがないような音が聞こえてくるような感覚がした。グリセリンにより腸内の蠕動運動が促進されてきたのだ。少しお腹の痛みと便意が引いたかと思った瞬間、さやあかのお尻の方からぶしゅっという音が聞こえてきた。

「はい、お薬全部入ったわ。管を抜くからお尻に力入れないでね。」
「はい。」

浣腸が終わった瞬間は、台風の目に入ったような、一瞬の凪のような時間だった。薬液の注入に伴う一度目の便意が過ぎ去り、二度目の便意が襲い掛かってくる前の静けさのようだった。だが、一度目の便意で排便してしまえば、初期の便秘ではない限り、十分に浣腸の効果が発揮されることはない。これから襲い掛かってくる苦しい時間に耐えなければ、さやかを苦しめ悩ませてきた便秘と腹痛からは解放されない…
時間にしてみればほんの5分から10分程度のことだが、これからの時間は数秒が数分にも感じられることを鈴木さんだけが知っていた。

(もうすぐお薬が効いてくるから、頑張ってね…)
(あれは大人でも苦しいから、辛いけど治療のためだからね…)

そんなことを考えながら、鈴木さんは万が一に備えてトイレットペーパーを丸めたものを作り、さやかに渡そうとしていた。
さやかが下着を直そうとした瞬間、さやかは寝たままでお腹を押さえてうずくまり、再び足の指を小刻みに動かし始めた。
33:さやか :

2021/11/06 (Sat) 02:00:16

(はぁ…はぁ…やっと終わった…)
(もう少しって言ってたのに全然終わらなかったじゃん…ううぅ…)

「はい。お薬が効いてくるまで5分くらい我慢してね。」

120ccものグリセリン浣腸に5分も我慢できる便秘患者はほとんどいない。しかし、すぐにトイレに行ってしまうと薬液が十分に効かず苦しさは増すばかりで、もう一度浣腸しなければならないことになる。鈴木さんも5分は無理だろうと思いながら、事務的に伝えたのだった。

「…もう、お腹痛くて出そうです…お薬効いてきましたからトイレに行っちゃだめですか…?」
「お薬が効いてくるのには時間がかかるからもう少しこのままで我慢してね。」
「はい…」

さやかが力なく返事をする一方で、さやかの腸内に注がれた浣腸液は容赦なくその効果を発揮し出した…

(…え?何これ?すごくお腹痛い…!い、痛い!)
「バタバタバタバタ…」

さやかは顔をしかめて両手でお腹をさするようにしながら、両足をばたつかせ始めた。襲い掛かる便意に必死に抵抗している、浣腸をうけた便秘患者によくみられる光景だった。
3日程度の軽い便秘であれば、ここまで我慢させれば十分に効果が期待できるため、下着をつけてトイレに向かわせる…が、さやかの便秘は1週間もの重度の便秘だから、1分程度で排便させては固くなった便が栓のようになり、かえって苦痛を増してしまうことがある。

(以前にもこんな感じで我慢していた小学生がいたけれども出なかったから、もう少しだけ我慢してね…あのときみたいにもう一度浣腸するのは絶対にいやだものね…)

さやかが我慢を初めて1分ほどが経過したころ、鈴木さんは過去に受け持った重度の便秘の小学生のことを思い出していた。
34:さやか :

2021/11/06 (Sat) 02:01:11

さやかに使用したディスポーザブル浣腸ではなくガラス製の浣腸器を使用していた頃に受け持った患者さんだった。
たしか小学6年生で、便秘がひどく母親に連れられてきた女の子だった。昔は便秘は当然のように、単なる風や熱でも浣腸をしていた時期があったため、便秘がひどいこの子には当然浣腸が指示された。ガラス製の浣腸器で50cc、チュウっと浣腸を終えて我慢させているとその子が突然ベッドから降りて

「もううんち出る!おトイレ!」

と言ってトイレに駆け込んだが、肝心のうんちは全く出ずに、和式のトイレで泣きながらお腹の痛みを訴えていた。

「痛いよぉ…ひっく…うんちしたいのに出ないのぉ…」
「ママぁ…苦しいよぉ…」

その子に再び浣腸をすることになったが、今度はガラス製の浣腸器の目いっぱいのところまで薬液を吸い上げての処置だった。100ccの浣腸器だったが、目いっぱいのところまで薬液を吸い上げると120ccから130ccほどあったかもしれない。

「それじゃあもう一度浣腸ね」
「もうやだ!」
「お腹痛いの治らないよ~はい入れるね~」

グリセリンの潤滑作用で滑らかになった肛門はすんなりと浣腸器を受け容れた。そして120cc以上ものグリセリン浣腸液がゆっくりと注がれ始めた…

「ねぇもううんち出そう、まだなの…?」
「お腹痛いよ…痛いやだー!」

我慢の時間も含めてゆっくりと注入していたせいか、浣腸液の注入による刺激だけではなく浣腸液そのものの刺激も加わってきたころ、その子は泣き出してしまった。

「いやぁ…ごめんなさい…」
「もううんち出そう!出る!」

その子が叫ぶように排泄を訴え続けた後、ようやく浣腸が終わると同時に排便用のおまるが用意された。

「はい。頑張ったね。」
「今度は絶対出るように押さえてあげる。出そうになったら出していいからね。」
「ここでなんて絶対にいや!トイレに行かせてぇ!」
「さっきトイレに行っても出なかったでしょう。あと5分我慢出来たらいいわよ。」
「5分なんて無理!1分にして!」
「分かったわ。1分経ったらいいわよ。あと40秒ね。」

(1分後)

「はい。1分経ったわ。どう、立てる?」
「…いや…無理、立てない…」
「立てないならここでする?大丈夫よ。」
「でも、おまるなんて…」
「病院だし大丈夫よ。うんちを出して便秘を治すために浣腸したんだから何も変じゃないわよ。」
「…出そう…お願い、お尻押さえてて…」
「いいけどまだ我慢できそう?もういいわよ。」
「本当はすごくお腹痛いです!うんちしたい!」
「よく頑張ったわね…はい、いいわよ…」

そっとお尻から手を離すと腸内の体温で熱くなった浣腸液が勢いよく鈴木さんの手元にかかった。その後、15分ほどかけてその子はお腹の中をスッキリさせて帰っていった。

今では考えられないような便秘治療だったが、効果はてきめんだった。
35:さやか :

2021/11/06 (Sat) 02:01:55

「バタバタバタバタ…」
鈴木さんは、さやかが限界を迎えていないか、恥ずかしい思いをさせないかを注意深く観察していた。中学生1年生に120ccものグリセリン浣腸を行ったのだから、急に便意が強まるかもしれない…反面、中途半端に我慢させてしまうだけだと浣腸液が効果を十分に発揮せずにかえって苦しい思いをさせてしまうかもしれない…まだ浣腸が終わってから1分ほどだから、まだまだ我慢の時間は足りていなかった…

「はぁっ、はぁ…ぁっ…!お腹とお尻が痛い…!」

さやかの声が処置室に響く。浣腸により無理矢理うんちを出そうとされているのだから、急に動き出した腸が悲鳴をあげているのだった。

「も、もう出そうです…トイレに行っちゃダメですか…?」

浣腸後1分ちょっとが経過した。軽症の便秘なら120ccもの浣腸であれば浣腸液の効果で出口付近の便が流れ出ることもあるかもしれないが、さやかの便秘は1週間もの便秘だった。

「もう少し我慢しなさい。もう出そう?」
「もう出そうです。」
「しゃべれるうちはもう少し大丈夫よ。押さえてあげるからもう少し我慢しなさい。」

鈴木さんはそう言うと、折りたたんだトイレットペーパーをさやかのお尻にあてがった。

「え!なんで?」
「押さえていればもう少し我慢できるから。もう少し頑張ったらトイレに行こうね。」
「もう少しってあと何秒ですか?お腹痛いんです…!」

鈴木さんはさやかのすすり泣くような声と共に、肛門の押し返す力が少し弱まったのを感じた。このまま我慢させ続けたらここで漏らしてしまうかもしれない…

「いいわよ。もういいわね。さ、トイレに行きましょう。」
「はい…お尻押さえたままで…」

浣腸後3分弱が経過していた。120ccの浣腸液に耐える時間としては十分とはいえないまでも、効果が発揮されるのには十分な時間だった。さやかはそんなことよりも排泄を許されたという安心感しかなく、お尻を抑えながら立ち上がろうとした瞬間だった。急激な便意がお腹の奥から襲い掛かってきて、思わずベッドの側にしゃがみこみそうになった。

(完全にしゃがんでしまうとお尻が開かれてしまいうんちが漏れちゃう…ぜ、絶対に我慢しないと…でも…)

「大丈夫?支えてあげようか?」
(こく、こく…)

さやかには返事をする余裕もなかった。うなづくのが精いっぱいで、ひざ下まで下げたままの下着を直す余裕もなく、少しずつ這うように、お腹とお尻に刺激を与えないようにゆっくりとトイレに近づいていった。外から見たらとても恥ずかしい様子だが、そんなことを気にする余裕はなく、さやかの目にはトイレの入口しか目に入っていなかった。

(あ、あと少し…お腹痛いし今すぐうんちしたいよ…!)

「カチャ」
「それじゃあ後は頑張ってね」

(120ccの浣腸だもの、苦しかったよね…大人でも我慢できない人がいるくらいだから…でもこれで絶対にスッキリするからね…)
36:さやか :

2021/11/06 (Sat) 02:03:00

「ガチャ」
(…!は、早くしないと漏れちゃう…!)
下着を下げることもできないほどその瞬間が差し迫っていた。トイレのドアを閉めて便器に座ろうと腰を下ろした瞬間、お尻の穴から無意識に暖かい液体が出てきた。

「ビビュッ!」

(いや!恥ずかしい。もう少し待って!)

浣腸液の効果によって無意識のうちに排便が促されようとしていた。もっとも、浣腸の効果があらわれるとしても最初は浣腸液のみが排泄されるため、さやかの中にはさやかを苦しめていたものがあった。
ようやく便器に腰掛けた瞬間、大きな音と共に浣腸液がほとばしった。

「ブビュッ…!ブシュ…ブシュシュ…」
(いや!誰にも聞かれたくない…それにしてもこんなに入れられたの…?お家のと全然違うじゃん…?…!)
体内に残っていた浣腸液がさやかの腸を刺激する。とともにお腹の奥から刺すような痛みが襲い掛かってきた。

(痛い!早く出したい!ふーん!うーん!)
お腹に力を入れ始めて何度目だろうか、肛門付近で固く栓のようになっていた塊がすっと産み落とされると、堰を切ったように開通が始まった。
(まだ出るの?止まらないけど、お腹痛いし…)

15分以上はトイレにこもっていただろうか。ようやく産みの苦しみを終えてトイレから出て処置室に戻ると、鈴木さんが後片付けを終えていた。
「どう?スッキリした?」
「はい…」

先ほどまで辛く苦しい便秘の治療が行われていた部屋なのに、さやかの目には違った部屋に見えていた。

「もうこれで大丈夫だから、お大事にね。」
「あの…」
さやかは恥ずかしそうに尋ねた。
「お家のと全然違うんですね…すごく苦しかったです…」
「お家のはお薬の量も抑えてあるからね。中学生だと大人と同じお薬を使うこともあるから、大変だったでしょう。だから、便秘しないように好き嫌いせずに何でも食べて、運動もしないとね。」
「はい…このお薬使うのなんて私くらいですか…?」
「そうねぇ、中学生だと浣腸を嫌がる患者さんも多いし、飲み薬や座薬で大丈夫な患者さんもいるし…でも、浣腸が一番効くんだけどね。病気を治すために私たちがいるんだから気にしなくて大丈夫よ。」
「あ、ありがとうございました。」

(すごく苦しかったけど、来てよかった。でも、もうあの浣腸はされたくないなぁ…)
37:さやか :

2021/11/06 (Sat) 02:03:34

時間はかかりましたがお付き合いいただきありがとうございました。
中々時間が作りにくい状況ですが、みなさまの投稿は楽しく拝見しておりますので、よろしくお願いいたします。
38:乙女 :

2021/11/08 (Mon) 16:22:33

ご投稿ありがとうございます。まだ1本目ですが体験談と同じように内容も文章力も充実していて読み応えあります。楽しく読ませて頂いています。私も自宅で出なくて病院に連れて行かれた経験があるので思い出してしまいました。
39:さやか :

2021/11/11 (Thu) 17:15:22

乙女さん
こんばんは。ご覧いただきありがとうございます。
創作ですので私の妄想が出てしまっていますが…

自宅で出なくて病院に連れて行かれる…辛いですよね。浣腸しか治療方法が残されていない状況にあこがれてしまいます。
40:Elfe :

2021/11/11 (Thu) 23:58:55

さやかさま

素敵な創作小説ありがとうございます。情景やさやかさまの気持ちだけではなく、お母さんや看護師さんの描写もステキで病院などでの様子が目に浮かぶようです。私も浣腸の妄想はいろいろありますが、小説にまとめるのはとても無理と感じているので、さやかさまを大変尊敬しています。体験談と同じでとても読み応えがあり、拝読するたびに味わいが深くなるように感じています。ご無理でなければ、別のお話も聞かせて頂けるととてもうれしいです。
素敵なプレゼント、ありがとうございます。

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